合コンという楽しい出会いの場にも、実はネットワークビジネスの勧誘という思わぬ罠が潜んでいることがあります。
この記事では、なぜ合コンがそのターゲットになりやすいのか、どんな手口があるのか、そして巻き込まれないための対処法についてわかりやすく解説します。
気づかぬうちに勧誘されていた…ということを防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
合コンでネットワークビジネスの勧誘が行われる5つの理由
理由①:気軽に出会える場だから警戒心が薄れやすいから
合コンは友達の紹介やSNSなどを通じて気軽に開催されることが多く、出会いのハードルが低いのが特徴です。
そのため、初対面でも比較的フレンドリーに会話が進むことが多く、相手に対する警戒心も薄れてしまいがちです。
ネットワークビジネスの勧誘を仕掛ける側にとっては、そうした隙を狙いやすい絶好のチャンスとなります。
「いい人そう」「まさかそんなことしないだろう」と思わせることで、自然と信頼を得ることができるからです。
理由②:友人の紹介という信頼感を利用しやすいから
合コンの多くは「友人の友人」や「知り合いの紹介」で構成されるため、最初からある程度の信頼感が築かれています。
勧誘する側は、その信頼を利用して相手の心を開かせやすくなります。
「この人なら大丈夫」「友達の紹介だから変な人じゃない」と思わせることで、警戒心を和らげてしまうのです。
結果的に、本来なら怪しまれるような話もスムーズに聞いてしまうことになりやすいのです。
理由③:飲み会の雰囲気で強引な勧誘でも断りにくいから
合コンではお酒が入り、場の雰囲気も和やかになりやすいですよね。
そんな中でビジネスの話が出てきても、空気を壊したくないという心理が働き、つい話を聞いてしまうことがあります。
さらに、場を盛り上げるために調子を合わせたり、つい相手の勢いに流されて曖昧な返事をしてしまうケースも。
勧誘する側は、そうした「断りにくい空気」を逆手に取って話を進めてくるのです。
理由④:一度に複数の人と接触できる効率の良さがあるから
ネットワークビジネスにおいては「紹介」が重要な要素となるため、より多くの人と出会える場は非常に都合が良いのです。
合コンでは複数人と一度に交流できるため、誰か一人でも興味を示せば、そこから人脈を広げるチャンスになります。
勧誘者にとっては、効率よくターゲットを見つけられる優れたフィールドとも言えるでしょう。
そのため、ネットワークビジネス関係者が合コンに参加することは珍しくありません。
理由⑤:出会い目的と偽ることで本音を隠しやすいから
合コンに参加する理由は「出会い」や「恋愛目的」とされているため、まさかビジネス勧誘が目的とは思われにくいのが現実です。
そのため、勧誘者は「ただの出会いの一環」として話を始め、最初はまったくビジネスの話をしないことも多いです。
本音をうまく隠しながら関係を深め、ある程度の信頼を得た段階でビジネスの話を切り出してくるケースがよくあります。
その巧妙さが、被害を未然に防ぐことを難しくしているのです。
ネットワークビジネスの勧誘にありがちな合コンでの6つの手口とは
手口①:まずは恋愛感情を匂わせて信頼を得ようとする
合コンの場では、最初からビジネスの話をするのではなく、あえて恋愛の空気を作って距離を縮めてくる人がいます。
「タイプだな」「また会いたいな」といった言葉で関心を引き、信頼関係を築こうとするのがこの手口の特徴です。
相手の心が開いたタイミングで「実は…」とビジネスの話に切り替えることで、断りづらくさせるのが狙いです。
感情に訴えるアプローチは特に警戒が必要です。
手口②:仕事や収入の話をして「自由なライフスタイル」をアピールする
「時間に縛られない働き方をしている」「毎月海外旅行に行っている」など、自由で豊かな生活を匂わせる話題が出たら要注意です。
こうした発言の裏には、「あなたもこうなれるよ」と勧誘への伏線が隠れていることが多いです。
あたかも理想の生活を実現したかのように話すことで、興味を引きつけてきます。
その内容に具体性がなく、詳細をはぐらかされるようなら、慎重に見極める必要があります。
手口③:後日個別に誘い出してビジネスの話に切り替える
合コンの場では話題に出さず、後日「今度二人で会わない?」と誘ってくるケースもあります。
そしてカフェやレストランなど、落ち着いた場所で改めてビジネスの話を切り出すという流れが典型的です。
恋愛の延長だと思って出かけたら、実は勧誘目的だったという事例は後を絶ちません。
最初の目的と話が大きく変わるような誘いには注意が必要です。
手口④:成功者との会食など特別感を演出する誘い方をする
「すごい人を紹介したい」「成功している仲間と食事しよう」と誘われたら、それはビジネス勧誘の布石かもしれません。
実際には、自分の上司やネットワークの先輩を紹介することで、プレッシャーをかけたり、信頼性を演出しようとします。
一見すると交流の場のように見えても、話の中心がビジネスの話になる場合は、明らかな勧誘イベントです。
この“特別感”に飲まれないよう、冷静に見極める目が必要です。
手口⑤:あいまいな商品説明で仕組みをはぐらかす
話を聞いても「健康食品」「オンライン教材」など、やたらと抽象的な説明しかされない場合、それは仕組みを意図的にぼかしている可能性があります。
「使えばわかる」「詳しくは後日説明する」などと、具体的な中身を明かさないまま興味を引こうとするのが典型的なパターンです。
実態を知られたくないビジネスほど、こうしたあいまいな言い回しを使う傾向があります。
疑問が解消されないまま話を進めようとする相手には注意しましょう。
手口⑥:すぐに答えを出させようと急かす
「今日中に決めて」「今だけのチャンス」など、焦らせるような言葉で即決を迫るのも、典型的なネットワークビジネスの手口です。
冷静な判断をさせないようにして、その場の勢いで承諾させようとするのが目的です。
少しでも迷っている様子を見せると「だからあなたは成功しない」といった心理的プレッシャーをかけてくることもあります。
本当に信頼できる話であれば、時間をかけて説明するはずです。
合コンでネットワークビジネスに誘われたときの5つの見抜き方
見抜き方①:やたらと稼ぎ方や夢の話ばかりをしてくる
合コンの場で「将来は海外移住したい」「30代で引退したい」など、夢や理想のライフスタイルばかり語る人には注意が必要です。
そうした話の裏には、「自分はその夢を実現しつつある」と印象づけたい意図が隠れていることがあります。
特に「誰でもできる」「自由を手に入れた」など、現実離れした発言が多い場合、それはネットワークビジネスの前振りかもしれません。
自然な会話から逸脱しているように感じたら、一度立ち止まって相手の意図を考えてみましょう。
見抜き方②:職業を聞いても曖昧にごまかされる
「何の仕事をしてるの?」という質問に対し、「いろいろやってる」「自由業かな」といった曖昧な返答をする人は要注意です。
具体的な業務内容や職場の話を避けるのは、実はネットワークビジネスであることを隠すための常套手段です。
さらに詳しく聞いても、専門用語を多用したり、「今は立ち上げ段階だから」とはぐらかされた場合は、疑いを強めたほうがいいでしょう。
しっかりした仕事に就いている人であれば、もっと自然に話せるはずです。
見抜き方③:会話の中で自己啓発やビジネス書の話題が多い
合コンというカジュアルな場で「○○の本読んだ?」「成功する人の習慣って知ってる?」など、自己啓発系の話題ばかり出してくる人は少し不自然です。
こうした話題を繰り返すのは、自分の価値観を相手に刷り込むための布石となる場合があります。
また、その流れで「成功したいなら考え方を変えなきゃ」などとアドバイスめいた話をするのも、ビジネスへの誘導につながる可能性があります。
純粋な出会いを目的とした会話ではない兆候といえるでしょう。
見抜き方④:やたらとLINE交換や個別での再会を強調する
合コンの中でも、特に「また二人で会おうよ」「LINEだけでも交換しよう」と個別連絡先の交換を強く求める人には注意が必要です。
その場では何も話さず、後からビジネスの話をするつもりでいる可能性があります。
実際、ネットワークビジネスの勧誘者は「合コンで数名とLINE交換し、後から誘い出す」という戦略をよく使います。
軽くOKしてしまうと、その後しつこく連絡が来ることもあるので、相手の真意を見極めることが大切です。
見抜き方⑤:ビジネスの話になると突然テンションが上がる
普通の会話では落ち着いていたのに、ビジネスの話になった瞬間に急に熱弁を振るうような変化が見られたら、それは興味より“勧誘モード”に切り替わったサインかもしれません。
「この話、本当はあまり人にしてないんだけど…」といった言葉で特別感を演出しながら、真剣な表情で語り始めるのも典型的なパターンです。
話の内容に関係なく、態度が急変するようであれば、一歩引いて冷静に判断することが必要です。
うっかり参加してしまった場合の正しい対処法5つを紹介
対処法①:その場で曖昧な返事をせず、きっぱり断ること
ネッワークビジネスの勧誘を受けた際に大切なのは、「NO」をはっきり伝えることです。
曖昧な返事をしてしまうと、「興味がある」と誤解され、後から何度も連絡が来たり、強引に説得される可能性があります。
「それには関心がありません」「参加するつもりはないです」と明確に伝えることで、相手の勢いを止めることができます。
遠慮せず、自分の意志をしっかり示す勇気が大切です。
対処法②:契約や登録を急がされても絶対にその場で判断しないこと
勧誘者の多くは「今だけ」「すぐに決めた人だけ得をする」などと急かしてきますが、その場で決断する必要はまったくありません。
むしろ、冷静に考える時間を持つことが重要です。
「一度家に帰ってから考えます」「他の人にも相談したいので」と伝えれば、その場の勢いに流されずに済みます。
納得できないまま契約してしまうと、後から後悔するリスクも高まります。
対処法③:家族や友人に相談して冷静な意見をもらうこと
ネットワークビジネスの話を受けた際には、自分一人で判断せず、第三者の意見を聞くことがとても効果的です。
家族や信頼できる友人に相談することで、客観的な視点からのアドバイスを得ることができます。
「おかしいかも?」と思った時点で誰かに話すことで、気づかなかったリスクや危険性に気づけることもあります。
一人で抱え込まないことが、トラブル回避への第一歩です。
対処法④:勧誘がしつこい場合は法的措置も視野に入れること
断ったにもかかわらず、何度もしつこく勧誘されたり、不安を煽るような言動が続く場合は、違法な勧誘行為に該当する可能性があります。
そのような場合には、消費生活センターや警察などの公的機関に相談することも考えましょう。
特に「クーリングオフ制度」や「特定商取引法」など、消費者を守る法律が存在します。
無理に我慢せず、適切な手段で自分を守ることが大切です。
対処法⑤:自分の連絡先を安易に教えないようにすること
合コンで気軽に連絡先を交換するのはよくあることですが、相手が信頼できる人物かどうかを見極めるまでは慎重になるべきです。
特にビジネスの話が絡みそうな雰囲気を感じたら、LINEや電話番号を教えるのは避けた方が安全です。
後から連絡が頻繁に来たり、断りづらい状況に追い込まれるリスクを減らすためにも、個人情報の管理には十分注意しましょう。
合コンで出会った相手がネットワークビジネス関係者か見分ける5つのコツ
コツ①:会話内容がビジネスや自己成長ばかりの傾向があること
合コンでの会話は、本来なら趣味や日常の話題が中心になるものです。
しかし、出会った相手が「ビジネスの成功」「自己投資」「成長のマインド」といった話ばかりする場合、ネットワークビジネス関係者である可能性が高いです。
自然な会話の流れを無視して、何度もビジネス系の話題に戻そうとする場合は特に要注意です。
相手がどこに関心を持っているのかをよく観察してみましょう。
コツ②:普通の恋愛や趣味の話に興味を示さないこと
「最近ハマってる趣味は?」「好きなデートスポットは?」といった恋愛に関する話題を出しても、うまく話が広がらなかったり、すぐに話題を変えたがるようなら注意が必要です。
恋愛目的ではなく、勧誘が本来の目的である人は、こうした話題に興味を持ちにくく、そもそも情報収集にしか関心がないケースが多いのです。
話が盛り上がらず、一方的な内容に偏るようであれば警戒した方がよいでしょう。
コツ③:すぐに会わせたい人物やイベントを紹介してくること
「すごい人がいるから会ってほしい」「今度すごく良いイベントがあるんだ」といった言葉には要注意です。
それは、ネットワークビジネスでよく使われる“上の人を紹介する”というテクニックかもしれません。
普通の恋愛関係であれば、出会ってすぐに他人を紹介することはあまりありません。
誘いの背景にどんな意図があるのか、一度立ち止まって考えることが重要です。
コツ④:仕事の話になると詳しく語らないか、逆に熱弁すること
職業や仕事内容について聞いた時に、「いろいろやってる」「説明が難しい」などと曖昧な答えを返す人は警戒すべき対象です。
一方で、突然スイッチが入ったかのように「今の働き方は本当に最高でね」と長々と語り出すタイプも要注意です。
どちらもビジネスに関する質問からの誘導を図っている可能性があり、自然な仕事の話とは異なる印象を与えます。
コツ⑤:プロフィールやSNSでやたらと意識高い投稿が多いこと
SNSをチェックすると「成功者の名言」「朝活の報告」「高級ホテルでの写真」など、“意識高い系”の投稿が多い人は、ネットワークビジネスの関係者である可能性があります。
あたかも自由で充実した生活を送っているように見せることで、フォロワーや出会った人に憧れや信頼を抱かせようとするのです。
見せ方に偏りがある投稿には、裏の意図が隠れていることがあります。
ネットワークビジネスと合コン勧誘の関係についてまとめ
ネットワークビジネスの勧誘は、身近な場所に潜んでいます。
合コンという楽しいはずの出会いの場でも、目的が“恋愛”ではなく“ビジネス”である人たちが紛れているケースは決して少なくありません。
勧誘に巻き込まれないためには、日頃から情報に敏感になり、相手の言動に違和感を覚えたら早めに距離を取ることが大切です。
「なんか変だな」と思った直感は、案外当たっているもの。
安心して人と関われるよう、自分を守る知識と判断力をしっかり持っておきましょう。